適正使用ガイド

参照情報

国内第Ⅱ相試験(D1201試験)

~日本人再発性多発性硬化症患者を対象とした、6ヵ月・プラセボ対照・無作為化・二重盲検比較試験

イムセラの無作為化・二重盲検比較試験(国内承認申請時)

【対象】

日本人再発性多発性硬化症患者168例(年齢:18~60歳、EDSS:0~6.0、過去1年間に1回以上または過去2年間に2回以上の再発を経験またはスクリーニング期のGd造影T1強調病巣が1つ以上、試験薬割り付け前30日間に再発を経験していない、スクリーニング期のT2病巣が1つ以上)

【方法】

プラセボ対照・無作為化・二重盲検比較試験。対象患者を無作為に3群に割り付け、イムセラ0.5mg、1.25mg、またはプラセボの1日1回経口投与を6ヵ月間行い、イムセラの有用性をプラセボと比較検討した。

副作用

国内第Ⅱ相試験において6ヵ月間の副作用発現率は、イムセラ0.5mg群75.4%、1.25mg群85.2%、プラセボ群50.9%でした。
主な副作用(いずれかの群で発現率>10%)は、肝機能検査異常(イムセラ0.5mg群21.1%、1.25mg群31.5%、プラセボ群5.3%)、鼻咽頭炎(同26.3%、16.7%、21.1%)、徐脈(同5.3%、14.8%、0%)、下痢(同3.5%、11.1%、1.8%)でした。

Saida T et al: Mult Scler 18(9): 1269-1277, 2012

治験薬との関連が疑われる有害事象(副作用)〔 発現率:2%以上〕(国内第Ⅱ相試験)

  イムセラ プラセボ群
(n=57)
0.5mg 群
(n=57)
1.25mg
(n=54)
合計 43(75.4) 46(85.2) 29(50.9)
血液およびリンパ系障害 2(3.5) 7(13.0) 0(0)
白血球減少症 1(1.8) 3(5.6) 0(0)
リンパ球減少症 1(1.8) 3(5.6) 0(0)
心臓障害 7(12.3) 9(16.7) 1(1.8)
徐脈 3(5.3) 8(14.8) 0(0)
第二度房室ブロック 1(1.8) 3(5.6) 0(0)
胃腸障害 13(22.8) 12(22.2) 7(12.3)
下痢 2(3.5) 6(11.1) 1(1.8)
胃炎 1(1.8) 3(5.6) 0(0)
上腹部痛 0(0) 2(3.7) 0(0)
悪心 3(5.3) 2(3.7) 1(1.8)
便秘 2(3.5) 0(0) 1(1.8)
歯冠周囲炎 0(0) 0(0) 2(3.5)
歯周炎 2(3.5) 0(0) 1(1.8)
全身障害および投与局所様態 3(5.3) 4(7.4) 1(1.8)
疲労 0(0) 2(3.7) 0(0)
発熱 0(0) 2(3.7) 1(1.8)
倦怠感 2(3.5) 1(1.9) 0(0)
感染症および寄生虫症 20(35.1) 17(31.5) 18(31.6)
鼻咽頭炎 15(26.3) 9(16.7) 12(21.1)
気管支炎 1(1.8) 2(3.7) 0(0)
インフルエンザ 0(0) 2(3.7) 0(0)
咽頭炎 3(5.3) 2(3.7) 2(3.5)
足部白癬 3(5.3) 1(1.9) 2(3.5)
臨床検査 14(24.6) 23(42.6) 7(12.3)
肝機能検査異常 12(21.1) 17(31.5) 3(5.3)
リンパ球数減少 1(1.8) 2(3.7) 0(0)
トランスアミナーゼ上昇 0(0) 2(3.7) 0(0)
代謝および栄養障害 0(0) 2(3.7) 1(1.8)
高コレステロール血症 0(0) 2(3.7) 0(0)
神経系障害 5(8.8) 8(14.8) 2(3.5)
頭痛 3(5.3) 4(7.4) 1(1.8)
浮動性めまい 2(3.5) 1(1.9) 0(0)
傾眠 2(3.5) 1(1.9) 0(0)

症例数(発現率%)
※:本邦におけるイムセラの用法・用量は、1日1回0.5mg

[社内資料]

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