適正使用ガイド

イムセラの投与を開始する前に

【禁忌】、【併用禁忌】、【慎重投与】、【併用禁忌】の確認

イムセラの投与を開始する前は、下記の「注意すべき患者背景」に該当するかどうかを必ず確認してください。

注意すべき患者背景、想定されるリスク

禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し 過敏症の既往歴のある患者
  • 本剤の成分に対し、過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと。
重篤な感染症のある患者
  • 重篤な感染症のある患者には投与しないこと。
クラスⅠa★1またはクラスⅢ★2
抗不整脈剤を投与中の患者
  • クラスⅠa★1またはクラスⅢ★2抗不整脈剤を投与中の患者には本剤を投与しないこと。
  • 本剤の投与により心拍数が低下するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。
妊婦または妊娠している可能性のある婦人
  • 妊婦または妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
  • 本剤投与中に妊娠した患者において、奇形を有する児が認められたとの報告がある。
  • 動物実験において催奇形性の報告がある。
  • 本剤投与中は授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)において乳汁中に移行することが報告されている〕
併用禁忌(併用しないこと)
生ワクチン接種例★3
  • 本剤は免疫系に抑制的に作用するため、生ワクチンを接種すると増殖し、病原性を現すおそれがある。
クラスⅠa抗不整脈剤★1
クラスⅢ抗不整脈剤★2
  • 本剤の投与により心拍数が低下するため、併用により不整脈を増強するおそれがある。
慎重投与( 次の患者には慎重に投与すること)
感染症のある患者、感染症が疑われる患者
  • 感染症が増悪するおそれがある。
水痘又は帯状疱疹の既往歴がなく、予防接種を受けていない患者
  • 本剤投与中に水痘又は帯状疱疹に初感染すると重症化するおそれがある。
易感染性の状態にある患者
  • 感染症を誘発するおそれがある。
第Ⅱ度以上の房室ブロック、洞不全症候群、虚血性心疾患、うっ血性心不全のある患者
  • 投与開始時に重篤な心リズム障害があらわれるおそれがある。
心拍数の低い患者、β遮断薬を投与中の患者、カルシウム拮抗薬を投与中の患者、失神の既往歴のある患者
  • 投与開始時に本剤による心拍数低下の影響を受けやすい。
低カリウム血症、先天性QT 延長症候群又はQT 延長のある患者
  • QT 間隔を過度に延長させるおそれがある。
高血圧の患者
  • 症状が増悪するおそれがある。
黄斑浮腫のある患者、糖尿病の患者、ブドウ膜炎の既往歴のある患者
  • 黄斑浮腫が増悪又は発現するおそれがある。
肝機能障害又はその既往歴のある患者
  • 血中濃度が上昇又は半減期が延長するおそれがある。
  • 症状が増悪するおそれがある。
重度の呼吸器疾患を有する患者
  • 症状が増悪するおそれがある。
高齢者
  • 高齢者では、心機能、肝機能及び免疫機能等が低下していることが多いため、 患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。
併用注意(併用に注意すること)
不活化ワクチン
  • 本剤は免疫系に抑制的に作用するため、ワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。
抗腫瘍剤、免疫抑制剤★4
  • 本剤は免疫系に抑制的に作用する。
β遮断薬★5、カルシウム拮抗薬★6
  • 共に徐脈や心ブロックを引き起こすおそれがある。

★1:キニジン(硫酸キニジン)、プロカインアミド(アミサリン)等
★2:アミオダロン(アンカロン)、ソタロール(ソタコール)等
★3:乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等
★4:ミトキサントロン等
★5:アテノロール等
★6:べラパミル、ジルチアゼム等

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