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臨床試験成績

国内臨床試験成績プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験1,2)

イムセラ投与群はプラセボ投与群に比し、MRIによる炎症性の疾患活動性及び年間再発率に対して、有意な抑制効果を示した。

対  象 再発性多発性硬化症患者171例(イムセラ0.5mg群57例、イムセラ1.25mg群57例、プラセボ群57例)
患者背景 McDonald診断基準(2005年改訂版)よりMSと診断されており、一定の疾患活動性(1回/年又は2回/2年以上の再発、又はスクリーニング期のガドリニウム(Gd)造影T1強調MRI画像で脳内に病巣が1つ以上)を有し、かつEDSSスコアが0~6の患者。なお、NMOを除外するため、NMOの診断基準の一つである「LCLを有する患者」を除外した。
※LCL:MRI画像における3椎体以上の長い脊髄病巣[long spinal cord lesion(LCL)]
方  法 イムセラ0.5mg、1.25mg又はプラセボを1日1回6ヵ月間経口投与
主要評価項目 Gd造影病巣が認められなかった患者の割合
副次的評価項目 新規又は新規に拡大したT2強調病巣数、年間再発率、初回確定再発までの期間 等
解析計画 この解析はModifi ed Full Analysis Set(mFAS)を対象とした。

承認外のイムセラ1.25mg群の成績は削除して紹介した。

1)Saida, T. et al.: Mult. Scler. 18(9), 1269(2012)
(本研究は田辺三菱製薬(株)とノバルティスファーマ(株)の支援により実施しました)
2)田辺三菱製薬(株):国内第Ⅱ相臨床試験に関わる資料(D1201試験)(承認時評価資料)

1 疾患活動性抑制(MRIによる評価)

1)Gd造影T1強調:投与3ヵ月後、6ヵ月後(主要評価項目)

投与3ヵ月後及び6ヵ月後の両時点でGd造影T1強調病巣が認められなかった被験者の割合は、イムセラ群70.0%、プラセボ群40.4%であり、プラセボ群に比し有意に高かった(p=0.004、logistic regression model)

造影病巣が認められなかった被験者の割合
( )内は症例数
*:p=0.004 logistic regression model
(投与群、スクリーニング時のGd造影病巣数で調整した)

2)新規又は新規に拡大した病巣(T2強調:6ヵ月)(副次的評価項目)

6ヵ月の投与期間中に新規又は新規に拡大したT2強調病巣が認められなかった被験者の割合は、イムセラ群64.6%、プラセボ群36.0%であり(p=0.006、logistic regression model)、病巣の総数の平均値は、イムセラ群1.1個、プラセボ群6.1個であり(p<0.001、negative binomial model)、イムセラ群は、いずれもプラセボ群に比し新規又は新規拡大病巣を有意に抑制した。

新規又は新規に拡大した病巣が認められなかった被験者の割合
( )内は症例数
*:p=0.006 logistic regression model
(投与群、ベースラインのT2強調病巣数で調整した)
新規又は新規拡大病巣の総数
Mean±SD、( )内は症例数
*:p<0.001 negative binomial model
(投与群、直近2年間の再発回数、スクリーニング時のEDSSスコアで調整した)

【用法・用量】通常、成人にはフィンゴリモドとして1日1回0.5mgを経口投与する。

2 再発抑制(副次的評価項目)

1)年間再発率

年間再発率の推定値は、イムセラ群0.50(95%CI:0.29-0.87)、プラセボ群0.99(95%CI:0.67-1.45)であり、プラセボ群に比し、有意に低かった(p=0.047、negative binomial model)

年間再発率の推定値
( )内は症例数
*:p=0.047
negative binomial model
(投与群、直近2年間の再発回数、及びベースライン時のEDSSスコアで調整した)

2)初回確定再発までの期間(Kaplan-Meier曲線)

初回確定再発までの期間(Kaplan-Meier推定値)は、プラセボ群と比較して延長したが有意差は認めなかった(log-rank検定)。投与6ヵ月間の再発リスクは、イムセラ群77.1%、プラセボ群62.8%であった。

初回確定再発(Kaplan-Meier曲線)
log-rank検定

3 有害事象

イムセラ1.25mg群では94.4%(51例/54例)、0.5mg群で91.2%(52例/57例)、プラセボ群で78.9%(45例/57例)であった。主な有害事象は、イムセラ1.25mg群で鼻咽頭炎21例(38.9%)、 咽頭炎3例(5.6%)、 気管支炎3例(5.6%)、 頭痛5例(9.3%)、めまい3例(5.6%)、 下痢6例(11.1%)、 悪心4例(7.4%)、胃炎3例(5.6%)、白血球減少症3例(5.6%)、リンパ球減少症3例(5.6%)、徐脈8例(14.8%)、第Ⅱ度房室ブロック3例(5.6%)、肝機能検査異常18例(33.3%)、齲歯3例(5.6%)であり、0.5mg群で鼻咽頭炎24例(42.1%)、咽頭炎3例(5.3%)、頭痛5例(8.8%)、めまい4例(7.0%)、下痢3例(5.3%)、便秘4例(7.0%)、悪心4例(7.0%)、徐脈3例(5.3%)、足部白癬3例(5.3%)、肝機能検査異常12例(21.1%)、けん怠感3例(5.3%)、齲歯3例(5.3%)であった。重篤な有害事象は、イムセラ1.25mg群で徐脈8例(14.8%)、第Ⅱ度房室ブロック2例(3.7%)であり、0.5mg群で徐脈3例(5.3%)であった。