臨床試験成績

臨床試験成績

海外臨床試験成績-第Ⅲ相比較試験(TRANSFORMS試験)海外データ

海外臨床試験成績 第Ⅲ相比較試験1,2)(TRANSFORMS試験)海外データ

イムセラ投与群はIFNβ-1a投与群に比し、MRIによる炎症性の疾患活動性、臨床的再発及び脳萎縮に対して、有意な抑制効果を示した。

対  象 再発寛解型多発性硬化症患者1,292例(イムセラ0.5mg群431例、イムセラ1.25mg群426例、IFNβ-1a群435例)
方  法 IFNβ-1a(1回30μgを週1回筋肉内注射)を対照とし、イムセラ(0.5mg、1.25mgを1日1回12ヵ月間経口投与)との無作為二重盲検比較試験
主要評価項目 年間再発率
主な副次的評価項目 新規又は新規に拡大したT2強調病巣数、3ヵ月持続する障害進行が発現するまでの期間
その他の副次的評価項目 Gd造影病巣が認められなかった患者の割合、初回確定再発までの期間、脳容積の年間減少率
解析計画 有効性の分析のための一次解析集団は、Intention-to-Treat(ITT)集団で行った。

承認外のイムセラ1.25mg群の成績は削除して紹介した。
1)Cohen, J.A. et al.: New Engl. J. Med. 362(5), 402(2010)
(本研究はノバルティスファーマ(株)の支援により実施しました)
2)田辺三菱製薬(株):海外第Ⅲ相臨床試験(実薬対照)に関わる資料(D2302試験)(承認時評価資料)

1 疾患活動性抑制(MRIによる評価)(副次的評価項目)

1)Gd造影T1強調:12ヵ月後

投与12ヵ月後の時点でGd造影T1強調病巣が認められなかった被験者の割合は、イムセラ群で90.1%、IFNβ-1a群で80.8%であり、イムセラ群が有意に高かった(p<0.001、logistic regression model)。

投与12ヵ月後に造影病巣が認められなかった被験者の割合

( )内は症例数
*:p<0.001 
logistic regression model
(投与群、国、及びそれぞれのベースラインの病巣数によって調整した)

2)新規又は新規に拡大した病巣(T2強調:12ヵ月後)

12ヵ月の投与期間中に新規又は新規に拡大したT2強調病巣数の平均は、イムセラ群1.7個であり、IFNβ-1a群の2.6個に比べ有意に少なく、疾患活動性が抑制された(p=0.004 negative binomial regression)

12ヵ月の投与期間中に新規又は新規に拡大したT2強調病巣数

Mean±SD,( )内は症例数
*:p=0.004
negative binomial regression
(投与群、国、直近2年間の再発回数及びベースライン時のEDSSによって調整した)

【用法・用量】通常、成人にはフィンゴリモドとして1日1回0.5mgを経口投与する。

2 再発抑制

1)年間再発率(主要評価項目)

12ヵ月間の投与期間中の各投与群での年間再発率の推定値は、イムセラ群0.16(95%CI:0.12-0.21)、IFNβ-1a群0.33(95%CI:0.26-0.42)で、イムセラ群で有意に低かった(p<0.001、negative binomial model)。

12ヵ月の投与期間中の年間再発率の推定値

( )内は症例数
*:p<0.001 negative binomial model
(投与群、国、直近2年間の再発回数及びベースライン時のEDSSによって調整した)

2)初回確定再発までの期間(副次的評価項目)

初回確定再発までの期間はIFNβ-1a群に比べ、イムセラ群では延長した。12ヵ月までに確定再発を生じなかった被験者の割合のKaplan-Meier推定値は、イムセラ群82.6%、IFNβ-1a群69.3%であり、IFNβ-1a群より有意に高かった(p<0.001、log-rank検定)。

初回確定再発までの期間に関するKaplan-Meierプロット

*:p<0.001 log-rank検定

3 脳萎縮の抑制(副次的評価項目)

ベースラインから投与12ヵ月後の脳容積の減少率は、イムセラ群 -0.31%、IFNβ-1a群 -0.45%であり、IFNβ-1a群に比べ有意に低かった(p<0.001、Wilcoxon順位和検定)。

ベースラインから投与12ヵ月後の脳容積の減少率

Mean±SD( )内は症例数
*:p<0.001 Wilcoxon順位和検定

4 有害事象

イムセラ1.25mg群では、90.5%(380例/420例)、0.5mgで86.0%(369例/429例)、IFNβ-1a群で91.6%(395例/431例)であった。主な有害事象は、イムセラ1.25mg群で、鼻咽頭炎93例(22.1%)、頭痛96例(22.9%)、 疲労59例(14.0%)、メラノサイト性母斑42例(10.0%)であり、0.5mg群で鼻咽頭炎88例(20.5%)、頭痛99例(23.1%)、疲労44例(10.3%)であった。重篤な有害事象は、イムセラ1.25mg群で死亡2例(0.5%)、徐脈又は洞性徐脈10例(2.4%)、房室ブロック5例(1.2%)、虫垂炎2例(0.5%)、ヘルペスウイルス感染3例(0.7%)、基底細胞癌2例(0.5%)、乳癌2例(0.5%)、呼吸困難2例(0.5%)であり、0.5mg群では、徐脈又は洞性徐脈2例(0.5%)、房室ブロック2例(0.5%)、ヘルペスウイルス感染1例(0.2%)、基底細胞癌3例(0.7%)、悪性黒色腫3例(0.7%)、乳癌2例(0.5%)であった。IFNβ-1a群で虫垂炎2例(0.5%)、ヘルペスウイルス感染1例(0.2%)、基底細胞癌1例(0.2%)であった。

【用法・用量】通常、成人にはフィンゴリモドとして1日1回0.5mgを経口投与する。

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