イムセラを正しく安全に服用するための情報
多発性硬化症治療薬イムセラはこんなお薬です
イムセラはどうやって効くの?
Q イムセラはどうやって効くの?
イムセラの働きを知る前に、まずはMSと「リンパ球」(白血球の一種)の関係について知っておきましょう。
多発性硬化症(MS)
MSは、中枢神経(脳・脊髄)の軸索を覆っている「ミエリン」が破壊(脱髄)されることで、様々な症状が現れる病気です。MSの発症には、図のようにリンパ球が大きく関わっているといわれています。
- まず、体内のリンパ節で待機していたリンパ球が血液中に移動します。
- リンパ球は血液の流れに乗って、中枢に入ります。
- 中枢に入ったリンパ球が免疫系に異常を起こして、ミエリンを破壊(脱髄)します。
イムセラ服用後
イムセラを服用すると…
- イムセラはリンパ節内で、リンパ球の表面にある「S1P1受容体」と結合します。すると、リンパ球は血液中に移動できなくなります。
- その結果、中枢にも入ることがなくなるため、脱髄が抑えられるのです。
イムセラは、脱髄に関わっている「リンパ球」をリンパ節内にとどめておくお薬です。