イムセラを正しく安全に服用するための情報

多発性硬化症治療薬イムセラはこんなお薬です

イムセラはどうやって効くの?

Q イムセラはどうやって効くの?

イムセラの働きを知る前に、まずはMSと「リンパ球」(白血球の一種)の関係について知っておきましょう。

多発性硬化症(MS)

MSは、中枢神経(脳・脊髄)の軸索を覆っている「ミエリン」が破壊(脱髄)されることで、様々な症状が現れる病気です。MSの発症には、図のようにリンパ球が大きく関わっているといわれています。

  1. まず、体内のリンパ節で待機していたリンパ球が血液中に移動します。
  2. リンパ球は血液の流れに乗って、中枢に入ります。
  3. 中枢に入ったリンパ球が免疫系に異常を起こして、ミエリンを破壊(脱髄)します。

イムセラ服用後

イムセラを服用すると…

  1. イムセラはリンパ節内で、リンパ球の表面にある「S1P1受容体」と結合します。すると、リンパ球は血液中に移動できなくなります。
  2. その結果、中枢にも入ることがなくなるため、脱髄が抑えられるのです。

イムセラは、脱髄に関わっている「リンパ球」をリンパ節内にとどめておくお薬です。

  1. ホーム
  2. イムセラを服用中の患者さん・ご家族
  3. イムセラはどうやって効くの?