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薬効薬理

末梢血中のリンパ球に対する作用

イムセラは、スフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体1(S1P1受容体)に機能的アンタゴニストとして作用することにより、二次リンパ組織からのS1P1受容体を介したリンパ球の移出を抑制し、末梢血中のリンパ球数を減少させる。

再発性多発性硬化症患者における試験(国内第Ⅱ相試験)1)

対  象 再発性多発性硬化症患者168例年齢
18~60歳、EDSS:0.6~6.0、過去1年間に1回以上又は過去2年間に2回以上の再発を経験又はスクリーニング期のGd撮影T1強調病巣が1つ以上、試験薬割り付け前30日間に再発を経験していない、スクリーニング期のT2病巣が1つ以上
方  法 プラセボ対照・無作為化・二重盲検比較試験。対象患者を無作為に3群に割り付け、イムセラ0.5mg、1.25mg、又はプラセボの1日1回経口投与を6ヵ月間行い、イムセラの有用性をプラセボと比較検討した。
感染症に関する除外基準 白血球数が3,500/mm3未満、又はリンパ球数が800/mm3未満(本試験には感染症ならびにリンパ球数減少のリスクを有する患者は含まれていない)
6ヵ月間のリンパ球数の推移

1)田辺三菱製薬(株):国内第Ⅱ相臨床試験に関わる資料(D1201試験)(承認時評価資料)

健康成人における試験(海外データ)2)

イムセラ群では、投与7日目までにリンパ球数の減少が認められ、投与28日目の投与終了時まで持続した。投与終了時から治験終了時の間でリンパ球数は回復し、治験終了時の平均リンパ球数はベースラインの約77%となった。一方、プラセボ投与群のリンパ球数は治験期間を通じて安定していた。

対  象 健康被験者48例(イムセラ群、プラセボ群各24例)
方  法 イムセラ0.5mg又はプラセボを1日1回28日間反復経口投与
ベースラインから治験終了時までのリンパ球数

2)田辺三菱製薬(株):反復投与試験に関わる資料(D2109試験)(承認時評価資料)

低用量反復投与試験(海外データ)3,4)

投与1日目におけるリンパ球数は投与後から減少し、投与後8時間で最小値に達し、その後回復した。プラセボ群のリンパ球数もサーカディアンリズムに従い12時頃に最低値となった。イムセラ群及びプラセボ群のリンパ球数のベースラインからの最大変化率はそれぞれ52%及び36%であった。反復投与期間中のリンパ球数のベースラインからの変化をみると、リンパ球数の減少作用は投与後約2週間でほぼ最大となり、その後の投与期間中維持された。イムセラ投与終了後、1週間以内にリンパ球数の増加が認められ、血液中からのイムセラの消失に伴いリンパ球数が回復すると考えられた。

対  象 シクロスポリン及びプレドニゾンによる免疫抑制療法を受けている安定期腎移植患者(27例)
方  法 イムセラ0.5mg(12例)又はプラセボ(15例)を1日1回28日間反復経口投与
イムセラを反復投与したときの投与1日目のリンパ球数(cells/mm3)のベースラインからの変化率
(ベースラインはDay0の6時点の平均値)
イムセラを反復投与したときのリンパ球数(cells/mm3)のベースラインからの変化率
(ベースラインはDay0の6時点の平均値)

3)Kahan, B.D. et al.: Transplantation. 76, 1079(2003)
4)田辺三菱製薬(株):低用量反復投与試験に関わる資料(B102)(承認時評価資料)

【効能・効果】多発性硬化症の再発予防及び身体的障害の進行抑制