イムセラ製品情報

製品情報(ドラッグインフォメーション)

イムセラを安全にご処方いただくために

警告

  • 本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、本剤の安全性及び有効性についての十分な知識と多発性硬化症の治療経験をもつ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、黄斑浮腫等の重篤な眼疾患が発現することがあるので、十分に対応できる眼科医と連携がとれる場合にのみ使用すること。(「重要な基本的注意」、「薬物動態」の項参照)
  • 本剤の投与開始後、数日間にわたり心拍数の低下作用がみられる。特に投与初期は大きく心拍数が低下することがあるので、循環器を専門とする医師と連携するなど、適切な処置が行える管理下で投与を開始すること。
  • 重篤な感染症があらわれ、死亡に至る例が報告されている。また、本剤との関連性は明らかではないが、Epstein-Barrウイルスに関連した悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患の発現も報告されている。本剤の投与において、重篤な副作用により、致命的な経過をたどることがあるので、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)

禁忌 次の患者さんには投与しないでください。

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 重篤な感染症のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
  • クラスⅠa(キニジン、プロカインアミド等)又はクラスⅢ(アミオダロン、ソタロール等)抗不整脈剤を投与中の患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「重要な基本的注意」、「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)

慎重投与 次の患者さんには慎重に投与してください。

  • 感染症のある患者又は感染症が疑われる患者
  • 水痘又は帯状疱疹の既往歴がなく、予防接種を受けていない患者
  • 易感染性の状態にある患者
  • 第Ⅱ度以上の房室ブロック、洞不全症候群、虚血性心疾患又はうっ血性心不全のある患者
  • 心拍数の低い患者、β遮断剤を投与中の患者又は失神の既往歴のある患者
  • 低カリウム血症又は先天性QT延長症候群のある患者
  • 高血圧の患者
  • 黄斑浮腫のある患者、糖尿病の患者又はブドウ膜炎の既往歴のある患者
  • 肝機能障害又はその既往歴のある患者
  • 重度の呼吸器疾患を有する患者
  • 高齢者

次の薬剤とは併用しないでください。

  • 生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)
  • クラスⅠa抗不整脈剤:キニジン(硫酸キニジン)、プロカインアミド(アミサリン)等
  • クラスⅢ抗不整脈剤:アミオダロン(アンカロン)、ソタロール(ソタコール)等

次の薬剤との併用に注意してください。

  • 不活化ワクチン
  • 抗腫瘍剤、免疫抑制剤:ミトキサントロン等
  • β遮断薬:アテノロール等
  • カルシウム拮抗薬 :ベラパミル、ジルチアゼム等
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